エゼクター(EJECTOR)について

一般に気体や液体を噴射させていろいろな流体を混合輸送する噴射機器の設計には経験と熟練が要求されまが構造は

いたって簡単で通常では
(T)ノズル
(U)ディフューザー
(またはテールベンチュリースロート等と呼ばれることもある)
(V)
吸入室 の三つの部分から成り、これら各々相互に組み立てられています。

      

 

普通噴射機器を対象とする時すべての噴射ポンプ等の形式をも含めて私達は「エゼクター(エジェクター)」と言う名称を使用

します。このエゼクターには運動部分が無くある条件下で流体の運動を扱い吸入圧力と駆動圧力との中間の圧力ヘ吐出し

圧力のエネルギーを運動のエネルギーに交換します。


その作動は、ノズルから噴射された流体がノズルに
おいて圧力エネルギーから速度エネルギーに転換
されて低圧高速となります。
これにより吸入室へ流入した吸入流体は、駆動流体
と接触して速度エネルギーを受け、かつ混合作用が
行われて運動量の交換後、ディフューザースロート部
に達し、混合流体はディフューザー内で速度エネルギーを消費して速度を減じつつ圧力を回復して
吐出口へ送り出されます。

 


現在では、実用的なエゼクターの理論と言うものは無く、エゼクターの設計はノズルとディフューザー面積との関係はもちろん、
形状・寸法についても理論的および経験的に決められた係数に基づいて行っています。

最高効率のエゼクターは、モデルエゼクターの実験結果からさらに吟味された推定設計により得られ、一般的にエゼクターに
限らず効率の良い噴射機器を製作するには十分な製造設備だけでなく適切な実験設備も必要となります。

材質は、あらゆる機械構造用材料から製作され、使用場所にもよりますが炭素鋼、ステンレス鋼、鋳鉄、チタン、不浸透黒鉛等、
またライニング材としてゴム、フェノール系レジン等があります。

エゼクターを他のポンプ等と比較した時の利点は、構造が簡単で摩粍や破壊の原因となる回転・運動部分もなく故障や調整の
必要もなく保守が簡単です。

またエロージョン(摩食)・コロージョン(腐食)に対しては、耐摩材耐食材を使用すれば問題ありません。
さらに設置が簡単でほとんどスペースをとらず、通常機械的装置が受け入れられないような危険な場所や離れた場所とか
人の近付き難い場所にも設置使用可能です。

また価格も廉価で定期点検・内部清掃も容易で、早急に修復取り替えができ潤滑油等も不要です。
このように多数の利点があるため、化学工業の分野で広く使用されていますが、さらに新しい使用個所、方法等が研究開発
されつつあり、弊社は豊富な経験と優秀な研究テスト設備、そして非常に卓越した技術陣を有し標準形のより広い範囲の適用
にユーザーと共に協力し、他方特殊な使用法に対する特殊設計も開発研究しています。

日本エゼクターエンジニアリング株式会社
Copyright (C) , 2002 JAPAN EJECTOR ENGINEERING CO., LTD.  All Rights Reserved.
The copyrighted works contained in this home page should not be copied, reproduced, varied, modified,
distributed, performed and displayed in any form without the written permission of the copyright owner.