Sd1.スチームゼットサイホン (STEAM JET SYPHONS)

スチームゼットサイホンは駆動源として蒸気を使用して液体を混合、加熱輸送するもので、まれにスラリー状の液体を扱う

こともあります。

特に蒸気は液体と接触すると凝縮しますから加熱が要求される場所では最適です。
スチームゼットサイホンは下図・1からも明らかなようにノズル・ディフユーザー・吸入室より構成され、ノズルから噴射された

蒸気は吸入室内を負圧(真空)にし液を吸い上げ排出します。
「サイホン」と言う語からも明白なように、この機器は主に吸入揚程が負(いわゆる吸い上げる場合)の状態に使用しますので

吸入液体の比重、温度に注意しなければなりません。
吐出圧は通常大気圧ですが、加圧下に吐き出す場合もあります。
吐出圧が高くなれば吸入量はそれにつれて減少します。
駆動圧力は高い方が有利(0.5MPaG以上)ですが
吸入、吐出据程が小さい場合は0.1MPaGでも可能です。
具体的な使用例としては下図・2のように槽およびビットからの排液、缶詰工場の果汁輸送、ジャケットヘの温水の供給貯油槽の泥の除去等があります。

 

  <図・1>

 

  <図・2>


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