Sd2.スチームゼットヒーター  (STEAMJET HEATERS)
(タンクタイプ&パイプラインタイプ)

スチームゼットヒーターはベンチュリーからの噴射を利用して蒸気と冷たい水を一様にしかも爆音や振動を発生させることなく

混合し輸送するもので蒸気の熱は全部駆動液に吸収されますのでその加熱効果は十分です。
スチームゼットヒーターには二つの型式があります。

槽内設置型(タンクタイプ)と管路設置型(パイプラインタイプ)で、これ等の中でもいろいろの異なった設計を行わなければなら

ない場合もあります。
まず管路設置型は通常ラインヒーターとも呼ばれ、水配管路に直接取り付けてほば瞬間的に加熱できますのですぐ温水を必要

とする個所には最適です。またコントロール弁を付けることにより温水の温度を自由に調節することもできます。
この型式のヒーターは周囲に蒸気流入オリフィスを持つベンチュリー(あるいはミキシングノズルとも呼ばれる)デイフューザー

吸入室(サイズの小さいものでは下図・1のように吸入室のみ)から構成されます。
このヒーターはスチームゼットサイホンと異なり圧力水の加熱輸送が主目的です。
材質は炭素鋼、ステンレス鋼が標準です。
また、槽内設置型は開放タンクの加熱すべき液内に浸し蒸気の噴出速度が槽内の液を騒音、振動を発生させることなく撹拝、

混合します。
ほかに槽外設置型のものもありますが、これは形状作動原理ともスチームゼットサイホンと同種のものです。

 

<図・1>スチームゼットヒーター小型サイズの構造 (20〜50A)

<図・2>スチームゼットヒーターの大型サイズの構造 (80A以上)

 

大型サイズのスチームゼットヒーターの写真 


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